ハンナ・アーレントをみていく上で
まず、山本崇記著『公共性について ~民主主義のあり方を通して~』という卒業論文を参考に公共性についてみていく。まず、この論文についての要約を行い、疑問に思う箇所を挙げ自分なりに考察し、最後にまとめを行う。まず要約からはじめる。
この論文では第1章で現代社会における考察を行い、第2章では政治的空間をハンナ・アーレントの視点から参考に考察を行っている。第3章では民主主義について論じ、ラディカル・デモクラシーの挑戦について考察を行っている。今回私は第1章と第2章のみに焦点を当てて要約していく。
まず、第1章の「現代社会」では「公共性」の問題について論じている。現在「公共性」の問題について頻繁に議論されているが、その理由を2つ挙げている。1つ目の原因として90年代に加速を強めていった「グローバリゼーション」の展開である。なぜなら、グローバリゼーションは旧来の排他的主権としての国民国家を動揺させている。一方で、国民国家の肥大化・硬直化は、「地方の反乱」「地方自治の再生」として、ローカルなレベルからも相対化されつつあるとし、ネオ・ナショナリズムの台頭にも注目している。